2020.09.23
メイクのやり方が分からない初心者、おさらいしたい人向け!
メイクアップアーティストが伝えるナチュラルメイクの基本!
これからメイクデビューする若い女性も、最近の私のメイク方法はこれでいいの?とお悩みの女性に読んでもらいたい
そもそもメイクを誰かに教わったことがある人は以外に少ないもの。
「お化粧はずっとしてきたけど、正しいかどうかわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
ということで、メイクの基本をプロのヘアメイクアップアーティストの私からご紹介します。
これからメイクデビューする初心者さん、メイク歴は長いけど自己流でちょっと不安を持ちつつ「今さら人には聞けない! 」という人にぜひ参考になればと思います。
INDEX
- 1. メイクの基本:スキンケア洗顔
- 2. メイクの基本:ベースメイク「ファンデーション」
- 3. メイクの基本:ベースメイク「コンシーラー・フェイスパウダー」
- 4. メイクの基本:ベースメイク「チーク・リップ」
メイクの基本:スキンケア洗顔
基本的には洗顔→化粧水→乳液・日焼け止めの順番です。
1:洗顔
朝のスキンケアで最初にするのが洗顔です。
寝ている間に皮脂が分泌した油分やほこりを取り除くために洗顔します。
洗顔で気を付けることは勢いよく顔を洗うのではなく、優しく肌を洗い流すようにしましょう。
顔はとてもデリケートで、傷付けでもしたら大変です。
フェイスラインの洗い残しには十分注意しましょう。
2:化粧水
洗顔が終わったら、次は化粧水です。
化粧水をつける意図は、洗顔で失った潤いを補給し、肌のきめを整え保湿を十分に与えること。
まずは自分の肌に合った化粧水を選択し(乾燥肌用、油性肌用、敏感肌用くらいに分かれます)、コットンにたっぷり染み込ませます。
そのコットンで顔の中心から外側に向かって軽くパッティングしていきます。
肌に染み込ませる感覚です。
おでこやほおの広い部分から始め、目の周り、小鼻、フェイスラインまで丁寧に行います。
手で触ってみて潤いが確認できたら、OKです。
3:乳液・日焼け止め・化粧下地
化粧水の次に美容液をつける手順もありますが、お肌のトラブルがない限り割愛して構いません。
ここでは乳液・日焼け止めに移ります。
メイクの基本:ベースメイク「ファンデーション」
ベースメイクは重要です!
ベースメイクは、全体においてとても重要な意味を持ちます。
ベースメイクの仕上がり次第で、ポイントメイクが映えるかどうか決まるのです。
絵を描く時、キャンバスに向かって描くことを想像してください。
このキャンバスに凹凸があったり、色むらがあったりして、きれいでなかった場合、せっかく描いた絵も魅力は半減、決して映えてはこないでしょう?
朝のメイク時間、例えば10分なら半分の5分をベースメイクに費やす、それくらい手抜きをせずに肌を仕上げる癖をつけてほしいのです。
人気があるのはナチュラルな「ツヤ肌」
ナチュラルな肌をつくるためのファンデーションには、数ある中からリキッドファンデーション、クリームファンデーションをお勧めします。
よりナチュラルなツヤ肌を、という方はリキッドタイプ、カバー力も当然必要という方はクリームタイプを考えてください。
どちらを選ぶかはカバー力、保湿力、透明感のある仕上がりを含め実際に試してもらうことが最善です。
自分にあった物を使用しましょう。
ファンデーションの塗り方
次に、ファンデーションの塗り方をご紹介します。
今さらと思われるかもしれませんが、今一度基本の"き"を思い出してください。
(1)化粧下地が終わった肌にファンデーションを、おでこ・鼻・頬の広い部分に適量付け、顔の中心から外側に向かって塗っていく。
(2)手でも良いが、専用のスポンジを使うと厚塗りしにくく均一に塗りやすい。
(3)顔の中心から放射状に伸ばす感覚で塗る。
(4)髪との境目フェイスラインはファンデがたまりやすいので丁寧に伸ばす。
(5)眉の周り、目の周りは手を使って丁寧に伸ばす。
(6)最後におでこから鼻筋にかけてのTゾーン、目の下、小鼻、あご先に一段明るいファンデを重ねるとハイライト効果が得られ、立体的な顔を作ることが出来る。
ベースメイクがきれいにできると、ポイントメイクも必ず楽しくなってきます。ぜひ実践してください。
メイクの基本:ベースメイク「コンシーラー・フェイスパウダー」
コンシーラーって何?どのタイプを使うといいの?
コンシーラーを使う目的はシミやクマなど肌の悩みを隠すことにあります。
コンシーラーは大きく分けて、ペンシル、リキッド、スティック、クリームの4タイプ。
カバー力を考えるならば、スティックかクリームタイプをお勧めします。
理由は単純。
使いやすくカバー力があるため、容易にシミなどを隠しやすいから。
もしコンシーラーをお持ちでないなら、この二つのタイプを中心に購入を考えてみてください。
コンシーラーの使い方
(1)ファンデーションを塗り終わったら、肌の気になる箇所に少量ずつ軽くたたきながら塗る。
この際、伸ばしながら塗るのではなく肌に置いていく感じで整える。
(2)ニキビなど赤い箇所には最初にブルー系のカラー補正(コントロールカラー使用)をしてからコンシーラーを塗るとよりカバーしやすい。
(3)細かい箇所には綿棒を使って塗ると使い勝手がよい。
できたらコンシーラーは自分のファンデーションと同色、そして一段白い物の2色を持っていると、肌を整えることと立体的な顔を作ること(ハイライト)の両方が可能になります。
フェイスパウダーの役割
次にフェイスパウダーについてご説明します。
フェイスパウダーはファンデーションを塗り終わった後のフィニッシュにつなげるためのもの、フィニッシュパウダー、フィニッシングパウダーとも言います。
フェイスパウダーを最後に顔全体にたたく目的は、化粧崩れを防いだり余分な顔のテカリを抑えるため。
ツヤ肌を作る際にも軽くパウダーをたたくことをお勧めします。
フェイスパウダーの使い方
(1)パウダーを多めにパフにとってよくなじませ、顔の広い部分から軽く押さえるように顔においていきます。
(2)その後、目の周り、小鼻の周りなどは丁寧に押し当てます。
(3)パフではなく、大きめのフェイスブラシを使って顔全体にのせていっても大丈夫です。
(4)最後に余分な粉を落として完成です。
メイク術にこれが正解・不正解ということはありません。
ですが、基本を知らずに次にいっても大変なことばかりなので、基本を押さえて次の応用につなげてくださることを願っています。
メイクの基本:ベースメイク「チーク・リップ」
チークでよく使われるものとして、固形でブレストされた「パウダーチーク」と練り状の「クリームチーク」の2種類に分けられます。
パウダーチークの入れ方
今回は、最も一般的なパウダーチークの使い方を解説しましょう。
(1)他のポイントメイクにも言えることですが、チークを使う際に重要なことは、まずはベースメイクがしっかりできているかどうかということです。
ここがうまくいっていないと、チークの発色や色もちに差が出てしまいます。ベースメイクに手抜きは禁物なのです。
(2)チークの色選びに迷ったら、まずはコーラルピンクを選びましょう。
日本人の肌に馴染みやすく、淡く色づいた頬を作りやすいからです。
(3)チークブラシはとても大切。
付属の物より、柄のついた柔らかいブラシを買って使った方が断然うまくチークがつきます。
ここは妥協せずに、柔らかい毛のチークブラシを一本、購入することをお勧めします。
(4)では次に、チークの塗り方をご説明します。
かわいらしい感じにしたいときは、頬骨を中心に、チークを丸く入れていきます。
一回で色を入れようとせず、数回に渡って優しく色を足していくと、失敗しづらいでしょう。
(5)上品な大人の感じにしたいときは、耳の横から小鼻に向かって斜めにチークを入れていきます。
こちらも少しずつ色を足していくことが肝心です。
(6)チークはいかにも「色を入れました」という感じで入れるよりは、「淡く染まってます」くらいの入れ方の方が、見た目も自然で美しいです。(4)・(5)で解説した、チークの色の足し方をぜひ実践してみてください。
リップの基本
リップは、普段メイクをあまりされない女性でも、1~2本はお持ちなのではないでしょうか。それくらい、最もなじみのあるポイントメイクだと思います。色はピンク系、オレンジ系、ベージュ系、レッド系などが主流です。
塗り方は、リップスティックを直接唇に…。
これも間違いではありませんが、より落ちにくく美しい唇を求めるなら、リップをリップブラシにとって塗ることを、お勧めします。
さらに言えば、リップと同系色のリップペンシルで唇の輪郭を描いて、その後にリップを塗れば、より完璧な唇に仕上がります。
リップの塗り方
(1)まずは色の選び方から。ピンクを主流に持ってきましょう。
そのほかの色はTPOに合わせ、考えて選びます。
(2)(1)で選んだリップと、同系色のリップペンシルを用意します。描き方は、唇の輪郭に沿って細く描きます。
唇の薄い方は、アウトラインを大きく、唇の厚い方はアウトラインを小さめに描くと良いでしょう。
(3)リップラインが描けたら、その中を塗りつぶしていきます。ムラにならないよう、リップブラシで均一に塗っていきます。
(4)軽くティッシュオフします。
(5)最後にリップグロスをのせると自然な艶やかさを演出できます。